2005年12月2日(金)21:32

ブレア首相はあらためてイギリスの拠出金割引堅持を主張

ブダペスト(AFP)

2007年から2013年のEU中期予算計画をめぐる議論で、EU議長を務めるイギリスのトニー・ブレア首相はイギリスの拠出金割引で譲らない意向を表明した。もちろんイギリスは新規EU加盟諸国への援助について「平等な負担」に応じる用意がある、とブレア首相はブダペストでポーランド、スロヴァキア、チェコ、ハンガリーの首相との会談を終えて語った。四ヶ国の首相は留保つきながら、EU予算の削減を含むイギリスの提案を検討すると述べた。

その条件は、併せていわゆるイギリス割引とEU農業政策の改革を行うことである、とハンガリーのフェレンツ・ジュルチャーニ首相は「ヴィシェグラード連合」を代表して述べた。いずれか一つの分野だけを検討するのは許されないと首相は釘を刺した。ジュルチャーニ首相によれば、新規加盟諸国は構造改革基金について、支給の基準を緩和するならば場合によっては削減を考えても良い。だが過去の妥協案の修正に基づく負担を引き受けることはできないという。ハンガリー首相はこの発言で、新規加盟諸国に対する構造改革基金の削減の必要性を納得させようとしたブレア首相の説明に答えた形になる。

ブレア首相は、我が国は2004年5月のEU拡大以前にEUを構成していた15ヶ国への支払いに関する拠出金の割引額削減に応じるつもりはない、と述べた。私はいわゆるイギリス割引を放棄するつもりはないと明確に述べた。「しかし私は、EU拡大のコストを均等に負担する用意はあるとも述べた」。「さもなければ我々は本来の拠出金の三分の一しか払わない事態になる」、とブレア首相は語ったが、詳細については明らかにしなかった。

これより前、イギリスのメディアはブレア首相が、2013年まで決定している農業補助金の引き下げをフランスが依然拒否した場合でも、農業補助金の受給が少ないことを理由に1984年からイギリスに認められている拠出金割引について議論に応じる用意があると報じた。6月の中期予算交渉は、とりわけこの二つの問題を結びつけたことにより決裂している。

原題:Blair bekraeftigt Festhalten am Britenrabatt




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